農福連携のはじめかた。「誰かのために」をカタチに
人手不足に困っていて農福連携に興味のある農業従事者の方へ。
「もしかしたら、自分にも何かできるかもしれない」そう感じているあなたへ。
障害や高齢、生活困窮、引きこもりなど、さまざまな理由で通常の就労が難しい方々を、農業を通して支援したいという、そんな方へ。
今回は、「農福連携のはじめかた」に焦点を当て、その具体的なステップと、そこから生まれる支援の希望についてお伝えしていきます。
「誰かのために」をカタチに。農福連携で実現する、新しい支援のあり方
>>> 本会の農福連携の取組主体及び専門家10団体による成果報告については、こちらからご覧ください。
・ステップ1:連携の準備と検討 - 事業の想いを明確に |
農福連携、それは「できること」を活かす場所づくり
農福連携という言葉を聞いたことがありますか?
これは、障害のある方などが農業分野で活躍することを通じて、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みです。同時に、高齢化が進む農業分野にとって、新たな担い手となる可能性を秘めており、近年ますます注目を集めています。
「でも、具体的に何をすればいいんだろう?」「自分にできることはあるのかな?」そんな疑問をお持ちかもしれません。ご安心ください。農福連携を始めるための道筋は、しっかりと用意されています。大切なのは、最初の一歩を踏み出す勇気と、共に未来を創りたいという熱意です。
>>> 本会の農福連携の取組主体及び専門家10団体による成果報告については、こちらからご覧ください。
農福連携のはじめかた:5つのステップで実現する支援
それでは、具体的に農福連携を始めるためのステップを見ていきましょう。
ステップ1:連携の準備と検討 - 事業の想いを明確に
まず、どのような形で農福連携に関わりたいのか、その想いを整理することから始めましょう。
- ・自社の状況を把握する: もし農業者であれば、どのくらいの規模で、どのような農福連携に取り組みたいかを検討します。栽培に利用できるスペース、受け入れ可能な利用者の人数などを考慮しましょう。福祉サービス事業所であれば、どのような農業分野との連携が可能か、利用者の特性などを把握することが大切です。
- ・目的を明確にする: 農業者と福祉サービス事業所の双方が、農福連携を通じて何を達成したいのか、目的を共有することが重要です。例えば、農業者は労働力不足の解消、福祉側は利用者の就労支援や生きがいづくりといった具体的な目標を共有することで、より実りある連携へと繋がります。
- ・連携モデルを検討する: 農福連携にはいくつかのモデルがあります。
- ・作業委託型: 農業者が福祉サービス事業所に農作業を委託する形式で、比較的取り組みやすいとされています。施設外就労(農場での作業)や施設内就労(福祉施設内での作業)があります。
- ・雇用型: 農業者が障害のある方を直接雇用する形式です。より安定した就労支援に繋がりますが、受け入れ体制の整備が必要です。
- ・共同経営型: 農業者と福祉事業者が共同で農業生産や加工に取り組む形式です。より深い連携が可能になりますが、事前の協議が重要になります。
ステップ2:具体的な取り組み - 「できること」を見つけ、共に創る
連携の方向性が決まったら、いよいよ具体的な取り組みへと移ります。
- ・作業の切り出しと作業ガイドの作成: 障害のある方が担当できる作業を細かく分け、手順や注意点を分かりやすくまとめた「作業依頼シート」や、イラストや写真を用いた「作業ガイド」を作成します。これにより、複雑な作業も段階的に理解でき、安心して取り組むことができます。
- ・作業環境の整備と工夫: 障害のある方が安全かつスムーズに作業できるよう、作業場所の整理整頓、通路幅の確保、段差の解消などの環境整備を行います。外部との接触が苦手な方にはパーテーションなどを設置する工夫も考えられます。
- ・道具や機械の改良: 必要に応じて、作業道具や農業機械を使いやすいように改良します。例えば、操作ボタンを大きくしたり、作業スピードを調整したりするなどの工夫が考えられます。
- ・契約の締結: 作業内容、作業時間、人数、請負報酬、支払い方法、保険などを明確に記載した請負契約書を作成し、双方で合意します。これにより、安心して連携を進めることができます。
- ・コミュニケーションと相互理解: 農業者と福祉サービス事業所の間で、作業内容や進捗状況、課題などについて頻繁に情報交換を行い、 お互いの得意不得意を理解することが重要です。お互いを尊重し、協力し合う姿勢が、農福連携を成功に導く鍵となります。
>>> 農福連携どこまでしっていますか?ついては、こちらからご覧ください。
ステップ3:頼れる支援機関の活用 - 挑戦をサポート
農福連携を始めるにあたっては、様々な支援機関のサポートを活用することができます。
- ・農福連携コーディネーター: 各都道府県に配置されている農福連携コーディネーターに相談し、農業者と福祉サービス事業者のマッチング支援や、連携に関するアドバイスを受けることができます。富山県では、マッチング成立後の相談やサポートも行っています。
- ・ハローワーク: 障害のある方の職業紹介や雇用管理に関する助言、障害者雇用に関する助成金の情報などを得られます。
- ・障害者職業センター: 配置型ジョブコーチの派遣や、障害者の雇用管理に関する専門的な助言を受けることができます。
- ・自治体の関係部署: 市町村の農業委員会や農政部局には農地の確保について、福祉部局には障害福祉に関する相談ができます。県の農林振興センターやJAも相談先となります。
- ・ノウフクWEB: 一般社団法人日本基金が運営する「ノウフクWEB」や、日本農福連携協会などのウェブサイトで、情報収集や事例の検索、相談などができます。
- ・あぐぷく~つながるノウフク連携~: 委託作業の用紙のダウンロードや、福祉事業所が行っている農作業の閲覧、受託可能な事業者の検索などができます。
- ・農福連携等応援コンソーシアム: 農林水産省が設立したコンソーシアムに参加することで、情報交換や連携促進、優良事例の共有などが行われます。
これらの支援機関は、あなたの農福連携への挑戦を力強くサポートしてくれます。まずは気軽に相談してみることをお勧めします。 - 農福連携による農業労働力支援事業:農協観光が農作業に適性と意欲のある障がい者をリクルートして、企業・団体の方に紹介します。
>>> 農福連携のメリット・デメリットについて、こちらからご覧ください
ステップ4:農福連携の発展 - 広がる可能性、深まる絆
農福連携は、始まったら終わりではありません。継続的な発展を目指すことで、より大きな成果を生み出すことができます。
- ・販路開拓: 農福連携によって生産された農産物や加工品の販売ルートを確保します。地域の販売店、直売所、オンラインショップなどを活用しましょう。ノウフクJAS認証の取得も、商品の信頼性を高め、販路拡大に繋がります。
- ・ブランドづくり: 農産物の品質だけでなく、生産者のストーリーや農福連携の取り組みを伝えることで、ブランドイメージを高めます。「誰が、どのように作ったのか」という物語は、消費者の共感を呼び、購入意欲を高めます。
- ・研修と育成: 障害のある方のスキルアップのための研修や、農業指導者の育成なども重要です。継続的な学びの機会を提供することで、より質の高い農福連携へと発展します。
- ・情報発信: 農福連携の取り組み内容や成果を積極的に発信し、理解を広めます。農福連携マルシェなどのイベントを開催することも、地域住民との交流を深め、認知度向上に繋がる有効な手段です。
ステップ5:経済的支援 - 持続可能な取り組みのために
農福連携を持続可能なものとするためには、経済的な基盤を確立することが重要です。
・補助金・助成金: 農山漁村振興交付金や障害者雇用納付金関係助成金など、農福連携に取り組む際に活用できる補助金や助成金制度があります。最新の情報を確認し、積極的に活用を検討しましょう。
まずは、小さな一歩から。あなたの行動が未来を変える
農福連携を始めるためのステップは、決して難しいものではありません。大切なのは、まず一歩を踏み出すこと。地域の支援機関に相談してみる、関連するウェブサイトで情報を集めてみるなど、できることから始めてみませんか?
温かい想いと行動が、誰かの生きがいを創り、地域社会を豊かにする力となります。農福連携を通じて、共に希望に満ちた未来を築いていきましょう。
まとめ:農福連携が拓く、希望の未来
農福連携は、農業と福祉が手を取り合い、それぞれの強みを活かしながら、新たな価値を生み出す取り組みです。
障害のある方々にとって、農業は社会との繋がりを持ち、自信と生きがいを見出すための大切な場所となります。
農業分野にとっては、労働力不足の解消や、新たな視点の導入による活性化が期待できます。
連携を始めるためのステップは明確であり、様々な支援機関があなたの挑戦をサポートします。
販路開拓やブランドづくり、研修などを通じて、持続的な発展を目指すことができます。
補助金や助成金といった経済的な支援制度も用意されています。
さあ、農福連携の世界へ飛び込み、誰かの笑顔のために、そしてより良い社会のために、共に歩み始めませんか?
あなたの勇気ある一歩が、きっと素晴らしい未来を切り拓くでしょう。
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