心ときめく秋の旅、山梨県身延町で「幻の大豆」”あけぼの大豆”を味わう 

知る。
2024年11月06日
身延町 あけぼの大豆 幻の枝豆
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山梨県南部の身延町。

富士川の清流と緑豊かな山々に囲まれたこの町には、「幻の大豆」と呼ばれる、他では手に入らない特別な大豆があります。

今回は、魅力あふれる身延町と、そこで育まれるあけぼの大豆の物語、そして行けばきっと忘れられない体験となる農業収穫体験の喜びについて紹介します。

心ときめく秋の旅、山梨県身延町で「幻の大豆」あけぼの大豆を味わう

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・大粒で甘みが強い、あけぼの大豆の特別な魅力

・受け継がれる想い、生産者の情熱があけぼの大豆を育む

・旬の味覚を堪能、あけぼの大豆の枝豆を味わう喜び

・多彩な味わい、あけぼの大豆の加工品を楽しむ

・おわりに

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知る人ぞ知る秘境の味、身延町であけぼの大豆に出会う

身延町は、豊かな自然に恵まれた場所であり、そこで栽培されているあけぼの大豆は、まさに自然の恵みが凝縮された逸品です。この大豆がなぜ「幻」と呼ばれるのか、その理由を探ってみましょう。あけぼの大豆は、身延町の曙地区で採取された種子を受け継ぎ、町内でのみ大切に育てられています。標高300~700mという昼夜の寒暖差が大きく、霧が発生しやすい気候、そして曙礫岩層という特有の土壌が、あけぼの大豆の栽培に最適な条件を作り出しています。しかし、その恵まれた環境に加え、生産者の方々が手間暇を惜しまない手作業での生産を行っているため、大量生産が難しく、市場にはほとんど出回らないのです。特に、若い枝豆として収穫される時期はほんのわずかな期間だけ。まさに「幻」という言葉がぴったりな、希少価値の高い大豆なのです。

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あけぼの大豆収穫

大粒で甘みが強い、あけぼの大豆の特別な魅力

では、その「幻の大豆」であるあけぼの大豆は、一体どのような味わいなのでしょうか?あけぼの大豆の最大の特徴は、その大きさです。一般の大豆の1.6倍もの大きさがあり、10粒並べると約18cmにもなることから、かつては「十六寸(とうろくすん)」とも呼ばれていました。そして、その大きさだけでなく、糖度の高さも特筆すべき点です。なんと、一般の大豆に比べてショ糖の含有量が4割も高いと言われています。この自然な甘みと、大粒ならではの食べ応えが、あけぼの大豆を特別な存在にしているのです。遡ること1970年頃、この地域で採れた大豆が枝豆として市場に出荷されるようになり、曙地区の名前にちなんで「あけぼの大豆」と呼ばれるようになりました。そして、2022年3月には、山梨県の農産物として初めて地理的表示(GI)保護制度に登録され、その品質と地域性が国によって認められたのです。野菜類(枝豆)と穀物類(大豆)の両方で登録されているのは、全国でも初めてのこと。この事実からも、あけぼの大豆がいかに特別な存在であるかが伺えます。

受け継がれる想い、生産者の情熱があけぼの大豆を育む

あけぼの大豆の歴史は古く、明治時代以前から身延町の曙地域などで栽培されてきました。現在でも、その種子は十数軒の農家によって大切に守り続けられており、地域の中で種子を譲り合いながら、伝統的な栽培方法が継承されています。他品種との交配を防ぐために、圃場の分離を徹底するなど、生産者の皆さんの努力には頭が下がります。「全てはお客様の笑顔のため」という変わらない想いを胸に、あけぼの大豆は一粒一粒丁寧に育てられています。もちろん、後継者不足という課題もありますが、地域全体として就農移住者を積極的に受け入れるなど、次世代への継承にも力が入れられています。この地で育まれた貴重な大豆を未来へと繋いでいこうという、生産者の皆さんの熱い想いが、あけぼの大豆の美味しさの源泉となっているのです。

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あけぼの大珠収穫(提供:レクラみのぶ)

旬の味覚を堪能、あけぼの大豆の枝豆を味わう喜び

もし、採れたてのあけぼの大豆の枝豆を味わいたいなら、10月がベストシーズンです。あけぼの大豆は晩生種のため、この時期にしか味わえない特別な風味と食感を楽しむことができます。枝豆の一般的な食べ方は、水で洗い、塩を多めに振って産毛を取り、塩を入れた湯で5~8分茹でるというもの。茹で上げた後、水に取らずに急冷することが、色良く味良く仕上げる秘訣です。口に入れた瞬間に広がる豊かな風味、そして大粒ならではの食べ応えは、きっとあなたの期待を大きく上回るでしょう。ご家族と食卓を囲み、旬の味覚を分かち合う時間は、何よりも豊かなひとときとなるはずです。また、11月下旬から12月中旬にかけては、大豆としての収穫期を迎えます。この時期には、乾燥させた大豆を使って、様々な料理に挑戦してみるのも楽しいかもしれません。

身延町とあけぼの大豆

多彩な味わい、あけぼの大豆の加工品を楽しむ

あけぼの大豆は、枝豆や大豆としてだけでなく、豆腐、味噌、コロッケ、納豆、スープ、カレー、スイーツなど、様々な加工品としても私たちの食卓を豊かにしてくれます。特に、あけぼの大豆を使った味噌は、普通の大豆よりも糖類が多いため、甘みがあり、深い味わいが楽しめると評判です。この加工品などは、あけぼの大豆オンラインショップや、身延町内の直売所(JA山梨みらい中富直売所など)、取扱店舗一覧などで購入することができます。また、首都圏では三越伊勢丹で期間限定販売されることもあるので、お近くにお住まいの際はぜひチェックしてみてください。

地域を元気にする力、身延町のあけぼの大豆への想い

身延町では、あけぼの大豆を単なる農産物としてだけでなく、地域活性化の重要な柱として捉え、積極的に取り組んでいます。生産量の向上や商品開発、通販などに力を入れるだけでなく、町が「あけぼの大豆拠点施設」を作り、規格外の枝豆を加工品にするなど、付加価値を高めるための様々な取り組みが行われています。「みのぶ自然の里」のように、あけぼの大豆の魅力に惹かれた人々が新たな料理やスイーツを開発し、その魅力を広く発信している例もあります。このように、あけぼの大豆は、その希少性と品質の高さに加え、地域の人々の努力と熱い想いが詰まった、特別な大豆と言えるでしょう。

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おわりに

身延町の豊かな自然の中で育まれた「幻の大豆」あけぼの大豆。その希少な味わいと、それを守り育てる人々の情熱に触れる旅は、きっとあなたの日常に新たな彩りを与えてくれるはずです。今年の秋は、ご家族と一緒に身延町を訪れ、あけぼの大豆の収穫を体験してみませんか?土に触れ、太陽の恵みを一身に受けた大豆を収穫する喜びは、お子様たちにとっても貴重な経験となるでしょう。そして、食卓には採れたての枝豆が並び、家族みんなの笑顔が溢れる。そんな心豊かな休日を、ぜひ身延町で過ごしてみてください。きっと、忘れられない思い出と、心と体に優しい恵みを得られるはずです。

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