日常を離れ、心満たされる場所へ。紀美野町「中田の棚田」で古き良き日本文化に触れる

つながる。
2025年04月24日
中田の棚田 猫の手援農隊 つなぐ棚田遺産 田植え体験
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日々の喧騒から離れて、心静かに自然を感じたい。

美味しいものをゆっくり味わったり、日本の古き良き文化に触れて、心が満たされるような体験をしてみたい。そう、家族との時間も大切にしながら、自分自身の心も豊かにしていきたい――そんなことを思う時がありませんか?

もし、そんな「穏やかで豊かな暮らし」に憧れているなら、和歌山県紀美野町にひっそりと息づく、美しい秘密の場所をぜひ知っていただきたいです。

紀美野町。生石高原の麓に広がるその土地には、時間が止まったかのような、忘れかけていた日本の原風景が息づいています。今回ご紹介する中田の棚田です。

知る人ぞ知る「日本の原風景」が、紀美野町には残っていた

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・あなたの知らない「日本の原風景」が、紀美野町には残っている

・600年の歴史と「竜王水」が育む、中田の棚田の深い魅力

・耕作放棄地からの再生。棚田を守る人々の熱い想い

・土に触れ、命を育む。「中田の棚田」での田植え体験という選択

・体験から生まれる「豊かさ」。あなたの生活が変わる瞬間

・中田の棚田での田植え

・おわりに

あなたの知らない「日本の原風景」が、紀美野町には残っている

中田の棚田は、見る人の心を捉えて離さない、息をのむほど美しい水田の景観です。大小さまざま、約270枚もの田んぼが山肌に沿って階段状に連なり、その一枚一枚に空の色や雲の形が映り込む様は、まさに自然が織りなす芸術作品。かつてはさらに広大だったというこの棚田は、関西随一のススキの大草原で知られる生石高原の雄大な自然を背景に広がっています。

訪れる人を魅了するその景観は、長い年月をかけて地域の人々によって大切に守られてきました。そして2022年には、この中田の棚田が「つなぐ棚田遺産」に登録されたのです。「つなぐ棚田遺産とは」何でしょう?それは、単なる美しい景観地ではなく、地域の歴史や文化、暮らし、そして未来へ繋ぐべき価値を持つ棚田として国が認定した証です。中田の棚田は、まさに日本の宝として、今を生きる私たちに引き継がれています。

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中田の棚田 圧縮

600年の歴史と「竜王水」が育む、中田の棚田の深い魅力

なぜ、この中田の棚田がこれほどまでに特別なのでしょうか?その秘密は、その歴史と、棚田を潤す水資源にあります。中田の棚田は、なんと600年以上の歴史を持つと言われています。遡ること室町時代の1425年に書かれた古い文書にも、この地の水田のことが記されています。さらに、世界遺産として名高い高野山に伝わる記録には、この地域から高野山へ多くの米が納められていたという記述も残されています。

1400年代から戦国時代や江戸時代、そして近代に至るまで、この棚田では毎年ずっと稲作が続けられてきたのです。気の遠くなるような長い年月、先人たちが一枚一枚の田んぼを耕し、畔を直し、その命を繋いできました。この場所には、日本の農業文化の深い歴史が刻み込まれています。

そして、棚田に欠かせないのが水。中田の棚田を潤すのは、「竜王水」と呼ばれる清らかな湧水です。生石高原から湧き出る水を、なんと全長600メートルもの用水路で集落まで引き込んでいます。驚くことに、その一部は今なお、素掘りの溝のまま残されています。現代の便利な水道とは全く違う、自然の恵みをそのまま利用する昔ながらの知恵。この「竜王水」が、長い歴史を通じて棚田の命脈を保ち続けてきたました。棚田の美しい景観だけでなく、その背景にある歴史や知恵を知ることは、「棚田とは」何か、その本質に触れることでもあります。

耕作放棄地からの再生。棚田を守る人々の熱い想い

しかし、中田の棚田も時代の波に逆らえませんでした。他の多くの棚田地域と同様、高齢化や担い手不足により、残念ながら耕作放棄地が増えてしまったのです。

美しい日本の原風景が失われていく危機に、地域の人々は立ち上がりました。それが、「中田の棚田再生プロジェクト」です。

このプロジェクトでは、荒れてしまった田んぼを再び耕し、棚田を維持していくための様々な活動が行われています。地域の人々だけでなく、和歌山県内、そして都市部から訪れる多くの人々が、この活動に参加しています。棚田の再生 意義は何でしょうか?それは、単に田んぼを元に戻すことだけではありません。中田の棚田が持つ600年以上の歴史や、この地域で育まれてきた独自の文化、そして美しい自然環境を次の世代に引き継ぐこと。耕作放棄地を解消し、荒廃を防ぎ、地域に活気を取り戻すこと。そして、何より、棚田を通じて新たな「人の繋がり」を生み出すことです。

棚田再生の取り組みは、地域活性化にも繋がっています。棚田を眺めながら地元の美味しい農産物などが買えるマルシェが開かれたり、「棚田deCAMP」のようなユニークなイベントも開催されています。棚田が、地域内外の人々が集まる交流の拠点になっているのです。

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棚田再生の取り組みは、地域活性化にも繋がっています。

棚田を眺めながら地元の美味しいものが買えるマルシェが開かれたり、「棚田deCAMP」のようなユニークなイベントも開催されています。棚田が、地域内外の人々が集まる交流の拠点になっているのです。

土に触れ、命を育む。「中田の棚田」での田植え体験

ここで、ぜひ体験していただきたいことがあります。それは、この中田の棚田で行われている田植え体験です。単なる観光ではありません。「棚田 ボランティア」として、棚田の再生と維持に貢献しながら、忘れられない体験をすることができます。

自然などが好きな方なら、きっと土に触れる喜びをご存知でしょう。でも、田んぼの土に素足で踏み入れたことはありますか?ひんやりとして、それでいて温かみのある泥の感触。一本一本、丁寧に稲の苗を植えていく作業。腰をかがめて、汗を流しながら、大地と向き合う時間は、きっとあなたの五感を研ぎ澄ませてくれるはずです。

この田植え体験は、まさに600年の歴史を持つ「つなぐ棚田遺産」の価値を肌で感じる機会です。教科書やテレビで見るだけでは分からない、本物の歴史と文化に触れることができます。そして、生石高原の麓という自然豊かな環境の中で行う田植えは、最高のリフレッシュになります。広々とした空の下、風を感じながら、日々の悩みから解放されるような開放感を味わうことができます。

この中田の棚田では、農薬や化学肥料を使わない自然栽培での米作りが行われています。「棚田 体験 自然栽培」というキーワードで検索する方も増えているように、安全・安心な食への関心は高まっています。あなたが植える苗が、安全で美味しいお米になる喜び。それは、食べ物に対する意識をきっと変えてくれるはずです。そして、中田の棚田再生プロジェクトのメンバーや、他の参加者の方々と一緒に汗を流すことで、新たな人の繋がりも生まれます。「なぜ棚田を守るのか」「どんな想いで活動しているのか」…そんな話を聞きながら作業することは、関わる方の世界感を広げてくれるでしょう。

体験から生まれる「豊かさ」。生活が変わる瞬間

中田の棚田での田植え体験は、単に身体を動かすアクティビティではありません。それは、心に深い感動と新たな気づきをもたらす体験です。土に触れ、水を感じ、苗を植えることで、私たちは自然の一部であることを再認識します。お米がどのように育つのかを知ることで、食への感謝の気持ちが生まれます。

棚田を守る人々の熱い想いに触れることで、地域文化の価値や、次世代へ繋ぐことの大切さを肌で感じます。そして、棚田を通じて出会う人々と語らうことで、新たな視点や価値観に触れることができます。この経験は、きっとあなたの日常に新たな彩りを与え、心の豊かさを育んでくれるはずです。

日々の忙しさから離れ、美しい景色の中で汗を流し、地域の人々と交流する。それは、日々喧騒の中で忙しく過ごす方が望む「穏やかで豊かな暮らし」への、小さくも確実な一歩となるでしょう。子どもたちに、日本の原風景や昔ながらの暮らしを見せたい、体験させたいと考えている方にも、きっと素晴らしい機会となるはずです。家族で訪れれば、共通の感動と学びを共有できる、かけがえのない時間となるでしょう。

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中田の棚田での田植え

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中田の棚田2

おわりに

和歌山県紀美野町にある中田の棚田は、600年以上の歴史を持ち、つなぐ棚田遺産にも登録された日本の宝です。生石高原の麓に広がる約270枚の美しい水田は、「竜王水」という清らかな湧水に育まれ、地域の歴史と文化を今に伝えています。担い手不足という課題に直面しながらも、「中田の棚田再生プロジェクト」を中心に、地域内外の多くの人々が協力して棚田を守り、次世代に引き継ぐ活動が行われています。この地で行われる田植え体験は、単なる農作業ではなく、歴史と自然、そして人々の想いに触れる貴重な機会です。土に触れ、命を育む手作業での米作りを体験することは、日々の暮らしに新たな視点と心の豊かさをもたらし、食や自然への感謝の気持ちを育みます。中田の棚田を訪れ、この素晴らしい場所で汗を流すことは、あなたの人生に忘れられない感動と、穏やかで豊かな時間を与えてくれるはずです。ぜひ一度、この美しい棚田を訪れて、その魅力を体感してみてください。

つなぐ棚田遺産に登録された「中田の棚田」で田植え!の企画をご覧ください。

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